資格で独立を目指す人に会ってきた(2人目)

前回、法律系の資格を目指し、独立を考えている人との出会いについて書きました。

その後、もう一人新たな出会いが。

2人目 公務員を辞めて税理士を目指す人

●男性・30代前半
●甲信地方出身で、東京圏の大学へ進学
●卒業後、地元の県庁に入り勤続10年目
●だが公務員に将来を見出せなくなり、税理士試験に挑戦中
●働きながら&子育てしながら5科目中3科目を合格
●今後の資格の取り方、転職や独立などについて悩み中

はい。私とほぼ完全一致ですよ。

税理士へのキャリアチェンジを考えている人にとって
この方の実体験は、具体的で参考になるでしょう。

安定だったはずの公務員、将来はどんより曇り空‥

私が県庁を退職したのが、2019年4月30日
平成最後の日でした。

2020年のコロナ以降、公務員を取り巻く環境が激変
閉塞感などから離職者が急増していることは、報道で分かっていました。

その時書いたのがこちら ↓

現役の公務員と話をするのは7年ぶり(辞めて以来)
聞くと、そのとおりの事態が進行中のようです。

– 人員が減り続け、一人に業務が集中し過ぎ
– 課長や係長が部下の仕事までやっている。しかも残業手当なし
– こんな光景を目の当たりにして自分の将来は真っ暗と感じた

んで、面白かったのが
若手職員に仕事を頼むとき、今では
 「ごめんね~、忙しいのに‥」
という雰囲気らしいです。

いやいや! 業務なんだから「ごめん」ってこたぁないだろ(大笑)

そして、この方のいる某県庁では
「おかえり復職支援」(退職した職員も出戻りできる制度)
まで創設されたとのこと!

人員を繋ぎ止めるための、必死の策といえましょう。

働きながら3年で3科目は凄い!!

公務員に将来性を見出せなくなった彼は
キャリアチェンジのため税理士試験に挑みます。

この試験、社会人で働きながら挑戦する人が大変多いのだけど
1科目の難易度が高く、5年以内にゴールできる人は超優秀です。
ちなみに私は8年かかりました‥

この方、3年で3科目合格(簿記・財表・消費)
ストレートで来ており、文句なしに優秀。
しかも仕事&子育てしながらですよ!!
尊敬の念を抱きますね

子供と遊ぶ時は思い切り遊び、子供が寝たら勉強する
オンオフをしっかり切り替えていたそうです。

あと、私の頃は大手予備校が合格への王道だったが
彼は「Studing」で完全AIオンライン学習。
時代は変わったなぁ‥

残る2科目、どうする?

試験に合格する以外に、実は別ルートもあります。

大学院で税法の修士論文を書き、国税審議会の認定を受けると
税法2科目が免除になる、いわゆる「院免」です。

税法科目(法人、所得、相続など)は狭き門で
何年も不合格続きで受験し続ける〝猛者〟が多数。

猛者たちは既に3~4科目持ちの人々。
その中で競い合って合格を掴むのは至難の業であり
受験生活が長期化し、疲弊する要因でもある。

この方は、その事情を十分リサーチしており
修士課程の2年と学費をかけても、確実に資格を取るのを優先し
「院免」を決めたと言っていました。
論文のテーマも既に考えているそうです。

いちおう私は5科目合格ですが
「院免は堅実でよい選択だと思います」と伝えさせて頂きました。
(毎週のように予習やレポートがあり大変らしいですが‥)

試験合格だけが税理士になる道じゃないってことで。

今後のキャリアチェンジに向かって

合格or院免だけでは、まだ税理士にはなれません。
税理士法人などで最低2年の実務経験も必要です。

ここも色々考えておられるようで

【方法①】 税務関係の部署へ異動させてもらう
【方法②】 ①が難しければ税理士法人などへ転職する

私の場合、公務員時代に①の経験が3年あります。
ただ、実務経験としての2年は満たせるものの
①だと独立後に必須のスキル(民間企業の経理、申告書作成など)が経験できないため
敢えて税理士法人に入った訳です。

この方の場合、家庭もあり①が最も堅実な方法だが
将来まで見据えると②も欲しいところ。
(なんなら②で転職後は、独立しない「所属税理士」という道もあり。)

ここは悩ましいところです。
私も軽々しくは言えません。
決断は、2年の修士を終える頃でも遅くはないかと。

家族の理解と協力も大事

彼の親御さんは、公務員を辞めることに最初は反対だったが
今では理解を得ているそう。

背景としては、奥さんも公務員なので、リスクヘッジが効く。
実際に
「何かあっても、あたしが何とかするからやってみれば?」
と、奥さんからの後押しもあったようです。

きっと上手くいきそうな気が私はしています。
税理士となったら、理想の働き方を実現していることでしょう。

「税理士になったら、クラウド会計メインでやりたい」
と、彼は意気込みを語ってくれました。

私のいる地域は、従来型の会計ソフトの事務所がまだまだ多いところ。

「freee」「マネーフォワード」メインの私としては、同志は大歓迎!
クラウド対応の税理士が増えたなら、地域のお客様の選択肢も広がって良いことです。

まだ3~4年先と思いますが
税理士になった彼と出会えるのを楽しみにしています!